マグロ完全養殖ほぼ消滅?

今日の写真は梅の花です。
新静岡セノバの裏手にひっそりと
開花していました。
ここの梅はいつも一番早い。
明日から節分寒波到来だそうですが、
寒くてまた花びら閉じたりして…。
さて、2月3日の日経新聞に表題のごとく
びっくりする記事が掲載されていました。
「完全養殖によるクロマグロの商業生産が
ほぼ消滅する見通し。マルハニチロが
2025年度お生産量を8割減。
ニッスイや極洋などの大手が撤退。」
2002年に近畿大学が世界で初めて
「マグロの完全養殖」に成功。
話題になったのを覚えている方も
いらっしゃるかと思います。
完全養殖とは「人口ふ化した稚魚を育て
親までにしてそこからまた卵を取り出す」
養殖方法をさします。
真鯛やブリで実用が進み、ついにマグロも。
しかしここへ来て事業からの撤退が
相次いでいる理由は
「生産原価がすさまじく高い」とのこと。
出荷までに最低5年は掛かるそうで、
そのコストに見合うだけの価格で
流通出来るかというと?
近年は天然の本鮪の資源が回復傾向で、
日本近海の天然物の流通が増えている。
これは確実に言えると思います。
代表的なのが6月頃の日本海で漁獲され、
境港で水揚げされる産卵時期の本鮪です。
巻網で漁獲する為鮮度に難有り、
市場でも評価されない時期が続きました。
近年は本数を絞り、処理も安定している様子。
本鮪の養殖場が日本近海に沢山造られ、
最近では短期養殖を行う所も増えてきました。
数ヶ月での短期養殖と
完全養殖の最低五年の生育期間では、
あまりにコストが違いすぎる。
そこで撤退という経営判断が下された。
しかしマルハニチロさんだけは、
規模は縮小するものの絶対に撤退はしない。
そう明言されたそうです。
いつまでも今の状況が続く保証はなく、
一度完全撤退したらまた始めるのに
とてつもない費用がかかる。
この経営判断もまた凄いことですね。
天然物を上手に資源管理しながら、
蓄養物との共存を図る。
自然が相手ですからなかなか難しい。
マグロの最大の消費国は日本ですから、
これは日本全体の問題ですね。
良いマグロが正当に評価されて、
無駄なく消費されていく。
そういう環境が出来れば一番良い。
弊社はあくまで冷凍マグロ中心なので、
これらの生での流通には絡めないのですが。
でも、とても大切なことだと思います。
どんどん時代は変化していますね。
横目で見ながら、自分たちに出来ることを
コツコツやっていきます。

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