
今日の写真は、静岡市場に入荷していた
畜養生本鮪です。
こちらは高知県の宿毛(すくも)湾で
畜養されたものです。
先だっての年末年始のスーパー・量販店の
鮮魚売り場のマグロの主役は
この「国産畜養生本鮪」でした。
国産・生・本鮪・トロと、
三拍子ならぬ四拍子揃ったアイテム。
おまけに入荷も安定しているので、
計画的に販売が出来ます。
さて先日の日経新聞の記事に
「持続可能な「半」養殖マグロ」
とありました。
「大手の水産会社マルハニチロの子会社が
「短期養殖」で育てたクロマグロを
山口県長門市から初出荷した。
漁獲した天然本鮪を、
半年ほど生け簀で太らせて出荷。
通常の畜養本鮪よりも養殖期間が短く、
餌代等のコスト削減が出来る」
とのこと。
以前から京都府伊根で同じく
短期養殖が行われていますし、
既に実際に流通もしています。
今後この動きがますます盛んになりそう。
そもそも地中海の蓄養本鮪事業は、
産卵後の痩せた本鮪を巻網で漁獲。
数ヶ月餌を与えて出荷した事が始まりです。
日本海は地中海と並ぶ本鮪の産卵場所です。
本鮪の幼魚である「ヨコワ」を漁獲、
生簀で数年かけて蓄養して出荷する。
それよりは大きめの本鮪を漁獲して、
数ヶ月の間、短期養殖した方が絶対にコスト安。
後はそれに見合う本鮪を漁獲出来るか。
そしてどうやって生きたまま曳航して、
生簀に放つのか。
そのあたりの技術と目算が立っての上の
この半養殖事業なのでしょう。
素人考えではありますが、
今後はこちらが主流になっていくのでは?
天然の期間が長ければ長いほど、
蓄養臭は薄くなるでしょうし。
いいとこづくめのように思えます。
我々のような冷凍マグロ業者からすると、
さらに生マグロのマーケットが拡充されて
ますます肩身の狭い思いが強まりそう。
でもそれは時代の流れですから、
どうしようもありません。
私達は出来ることを実直にやるだけです。
マグロの選択肢が増えることで、
また別の展開も見えてくるかも?
マグロのファンが増える事が、
一番大切ではないかと。
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