10月に入り、市場の冷凍マグロのセリは連日盛況です。
緊急事態宣言が解除となり、市内の飲食店さんも本格的に営業を再開した影響が強いと思います。
やっと日常に戻ったと言いますか、「これが普通なんだよ!」と思わず言いたくなるくらい今までが異常だったのだと思います。
正直マグロが高くてあまり買えませんが、高いという事は人気が有るという事なので決して悪いことではありません。
冷凍マグロのセリ場は、マグロが溶けてしまうのを避ける為パーテーションで区切られています。中は一年中冷房が強く入っていて、夏でも15℃を保っています。
今日のセリがどうなるかは、ドアを開けてセリ場に入った瞬間に何となく感じます。
「今日はみなさん買うつもりだな」とか
「休み前であんまり値段は出ないな」等。
人間の「気」というものが強く感じられるのです。
毎日多くの人が集まり、様々な水産物や農産物を取引する「市場」という場所には、
強い「気」や「力」のようなものが集まってくるのでしょう。
そういえば、買いに来られる魚屋さんも皆さんとてもお元気です。
自分の親のような世代の方々が毎日マグロを見て、触って、他の方々とこれが良いあっちが良いなど言い合っている姿を見るにつけ、セリ場に通う事が健康の秘訣なのかもしれないなと思います。
そんな大先輩方に揉まれながら、毎日を過ごせる事に幸せを感じます。
私の勤める会社は大会社ではありませんので、職場で挨拶する人数は自然と限られてしまいます。
毎朝市場に通うと、それだけで数十人の方々と自然に朝の挨拶をすることが出来ます。
よく子供の頃に、
今日は何人の方に「おはようございます」と言ったかな?
と聞かれた事を思い出します。
大人になると日常の行動範囲も決まってきて、つい同じ事の繰り返しになりがちです。
毎日市場に通うのは、朝も早く辛い時もありますが
たくさんの人に会い、良い気をいただいてくるのが
私が健康でいられる秘訣なのかもしれません。