転石苔を生せず

以前このブログでThe Rolling Stonesの名ドラマー、チャーリーワッツさんが亡くなった時に追悼記事を書きました。

実はその前に、2年前にコロナ禍で延期されたThe Rolling Stonesの全米ツアーがこの秋に再開するという発表がありました。
そのツアーには、健康上の理由でチャーリーは参加しないと事前に告知されていました。
チャーリー直々の指名で、黒人の有名ドラマー スティーブジョーダンが代役を務める事が発表されていました。
彼はギターのキースリチャーズのソロ活動の際のドラマーですから、最適任者でしょう。

そして現在、予定通り全米ツアーが行われており各地大盛況のようです。
ツアー初日には、ミックジャガーが「今日のライブはチャーリーに捧げます」と最初に語り、彼の在りし日の映像が流れました。
今は動画サイトでどんどん現在のライブ映像がアップされ、常に更新されています。
なんとリアルタイムのライブ映像まであるのです。

バンドの屋台骨であるチャーリーが亡くなり、
いちファンの私は「もうストーンズのライブは見納めか?」と早とちりしていました。
彼らはまだまだ転がり続けます。

「転石苔を生せず」
A rolling stone gathers no moss.

調べたところ、英国の古いことわざだそうです。
引越しや転職を繰り返す者は、財産や地位を得られないたとえ。
転じて、積極的に活動の場を変えていく者は常に新鮮でいられるととらえることも出来ます。
元来保守的な英国では、前者の意味のほうが強かったようです。

文字通り、名は体を表すの彼ら。
こんな先輩に、ワタシも負けちゃいられません。
死ぬまで、転がり続けなきゃ。