近海物の天然本鮪

近海物の生本鮪の入荷が続いています。
今日の写真は先週の金曜日、
静岡市場に入荷したものです。
韓国産の天然物の生鮮本鮪。
(豊洲市場にも大量に入荷していました。)
100kg位の物が20本。
お値段はキロ2,000円強。
ちなみに国産物ならキロ3,000円以上は
軽くするそうです。
品物も良い。しっかりと脂が有ります。
でもちょっと取り扱いが雑。
なんとそのまま裸の状態で市場に
届いたとのことです。
普通ならこういう上物でしたら、
乾燥しないようにビニールを被せるとか
気を配ると思うのですが。
まあお国柄の違いもありそうな…。
冷凍マグロ専門の弊社としては、
黙って指をくわえるしかないのです。
生マグロは処理の良いものでしたら、
1〜2週間は冷蔵で平気に持つそうです。
ただ今回入荷したものは、
多分そこまで棚持ちは良く無さそう。
早く食べ切るしかないと思います。
素人考えで「これを冷凍出来ないか?」
とつい考えてしまいます。
だって「天然、本鮪、脂有り」ですよ?
なんとも勿体無いじゃないですか!
でも実は昔、大失敗した事があります。
当時取引先からこの時期の本鮪を、
韓国で陸上凍結したフィーレの状態で
輸入したことがあります。
脂もかなり乗っていました。
製品にして試しに築地市場(当時)に
出荷してみたところ、その評価は散々。
「加熱用にしか評価出来ない」
確かキロ数百円にしかなりませんでした。
つまり大損だったわけです。
とかく、生マグロを陸上凍結したものは
本当に難しいんです。
通常の冷凍マグロは、水揚げ後に
即船上で〆て凍結されます。
生マグロは氷漬けの状態で運搬。
セリ場で長い間常温で放置。
売れ残りを四つ割りにして、
超低温冷凍庫で凍結する。
この工程と長時間の保管が
マグロの品質をダメにしているのでしょう。
やはり生マグロは生で食べるのが一番。
冷凍マグロは船上凍結が必要。
分かっていても、生マグロの上物の山を
見るとつい「凍結出来たら…」と
考えてしまう。
そんなおバカさんがここにいます。
おいおい無理だって!

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