「新盆商戦真っ只中!」

7月も中旬に入り、いよいよお盆商戦に突入です。
日本全国、お盆といえば「8月=旧盆」というイメージされるかと思います。
しかし、弊社の所在地静岡県静岡市はなんと「7月盆=新盆」なのです。
ですので、先週末位からスーパー等ではお盆用品を取り揃ていますしお盆商戦真っ只中なのです。

調べてみますと、7月盆の地域は限られています。
(東京、横浜、函館、金沢、静岡、栃木の旧市街地等)
明治時代の新暦採用により新暦の7月盆では農作業の繁忙期と重なる為、月遅れ盆が全国的に主流となったとの事です。

こと静岡県に限ると、かなり入り組んでいます。
県中部
(静岡市は基本は7月盆。興津地区などが8月盆)
(他の地域は8月盆)
県西部(8月盆)
県東部(8月盆)
県東部・伊豆地区(晦日盆)

伊豆地域は昔、養蚕が盛んだった事と観光・宿泊のピークが8月盆の時期の為7/31~8/3という微妙な日程となっています。

写真はセリの終盤、大西洋の好漁場「モリタニア」の縮み脂のマグロ尾切りが競りにかけられている場面です。

魚屋さんが好むマグロは特徴が有ります。
(重量)小さめから、中位の大きさ具体的には40~50~60kg位。
それ以上大きいと嫌だそうです。
一度に使いきれないのがその理由との事。
(脂)良脂
(鮮度)縮み
(色)綺麗な赤
と三拍子も四拍子も揃ったマグロです。

もちろん好みもあるでしょうが、「小さ目」というのは共通しています。
写真の日は、ちょうどそんなマグロが最後の方に並んでいました。
マグロを並べるセリ人や出荷者は、そんな魚屋さん達の好みは熟知していますので出来るだけそんな魚を集めたいと思っています。

しかし、そうは上手くは行きません。
魚屋さんにあまり好まれない「大きい」マグロも上場しない訳にはいきません。

そこで、弊社の出番となります。
弊社が欲しいマグロは、「大きめ」=歩留まりが良いからなので、市場の主要なお客さんである「魚屋さん」の需要と重ならない事が多いのです。
ですから、もう10年以上も市場で仕入れる事が継続出来ています。
逆を言えば、他所様が要らないマグロの良いところを見つけて仕入れる。
そんなマグロの特性を生かして商品化する事を心掛けています。