遂にデフレ脱却?

大手回転寿司チェーン「スシロー」さんが、
予定通り10月1日から価格を改定しました。

https://www.akindo-sushiro.co.jp/news/detail.php?id=2911

たかが20円、されど20円。
私たちマグロ業界の人間からすれば、
とても大きな変化です。
多分これに競合他社も追随するものと思われます。
スポット的に割安な商品を販売する事はあるでしょうが、
マグロの赤身が一皿100円というのは
無くなっていくものと思われます。
これまでは平日限定で一皿90円とかもありましたよね。
もう、どこまで安くするんだ!と思いましたが、
もうそんな事は出来なくなるはずです。

何故なら、今どこを探しても安いマグロは
存在しないからです。
現在の冷凍マグロのセリの相場は、
大バチ(40kg以上)のスソ物がキロ1,100円です。
(せり残りも若干有り。こちらはもう少し安いかと思います)
このスソ物を加工して製品にした場合、
様々な経費をのせると最低でもキロ2,100円位にはなります。
シミやキズの部分が出れば、もっと高くなります。
実勢価格はキロ2,200〜2,300円位だと推測します。

もっと小さいサイズや、魚種をキハダに変えるなどして
少しでもコストダウンをみなさん目指していますが
あまり差はありません。
サイズが小さければ小さいほど、
本製品の歩留まりは悪くなります。
小さいサイズのバチ・キハダは主に加工筋向けに
流通しています。切り落としやネギトロの原料です。
そのあたりの物も入荷が少なくて高値安定の為、
どこを探しても安いマグロは存在しないのが
今の日本なのです。

では海外はどうなのかというと、もっと高いです。
今現在、完全に日本は買い負けています。
円安も影響していますが、海外特に米国では
インフレが年に8%以上もなっている為
金利の引き上げを断続的に行う事で
政策的に景気を冷やしています。

とどのつまり、デフレは
米国や欧州では既に終了しているのです。
消費者物価指数に生鮮食料品は
含まれませんんが、対象物の殆どが
日本国内でも値上がりが始まっています。
いよいよここ日本でも、デフレが終わりを
迎えている事を如実に表しているのが、
今回のスシローさんの値上げだと思います。

少々の値上げなど気にせず、
どんどんマグロを食べて下さい!
それがいずれみんなの給料に
反映されていきますから。
(マグロはその一例に過ぎません)

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