写真は日曜日に撮影した八重桜です。
雲一つ無い青空とのピンクのコントラストが
とても美しいので一枚パシャリ。

さて冷凍マグロの業界では現在、
久方ぶりの下げ相場となっています。

昨年末迄、この2年位に渡り
「浜値＝水揚げ価格」の高止まりが
ずっと続いていました。

理由としては以下の通りです。

①コロナの影響で、外国船は船員の確保が困難に。
漁獲量がなかなか増えなかった
②ウクライナ戦争により世界経済が混乱。
原油高と円安のダブルパンチを受けた。
冷凍マグロは輸入貨物が大半の為、
高値が続いてきた。

変化の兆候は年明け頃より
徐々に感じられました。

③各社、高値疲れと採算悪化に悩む
④迷惑動画の拡散により大手回転寿司チェーンが
軒並み苦戦を強いられる→販売数量減へ
⑤沖の漁がキハダを中心に回復。３月にまとめて
一万トン以上の数量が日本に搬入された
⑥以前の高い在庫がまだまだ国内に滞留中。
⑦清水焼津の各冷蔵庫も満杯で、水揚げが進まない

上記の理由より、数年ぶりの下げ相場となっている。
というのが４月現在の状況です。

さて今後はどうなるか？
キハダはまだまだ底が見えない状況。
メバチマグロも赤身はつられて下げ基調ですが、
あまり数量は多く無いとの見方もあります。
基本的に弊社の仕入場所たる「セリ場」は
「脂物」が中心なので、上物と下物の値差が
若干開いてくるものと思われます。
赤身に関しては出来るだけ在庫を入れ替えて、
少しでもお安く提供出来るように
注力しています。

いずれにせよ、難しいのが
「いつどのタイミングで仕入るのか」
という事です。
今が底だという方もいるし、
まだまだ下がるという見方もあります。

常に目の前のマグロの品質を見極める事。
一本一本よく考えて仕入れていきたい。
株の世界と同じで一番底で大量に買うのは、
土台無理ですから。
毎日コツコツと仕入れていきます。

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