写真は先週のある日、冷凍マグロが
久しぶりに沢山買えたので
つい嬉しくて撮影したものです。
まるで子供みたいですね、すみません！

これは本当に特別な日です。
確かこの日は１０本買えたのですが、
合計金額はちょうど１００万円位です。
１０日これが続いたら一千万円ですよ！
マグロという魚は、とにかくお金がかかるのです。
逆に丸魚を売り買いすれば、利益はともかく
売上はすぐに大きな金額になります。
マグロ屋さんが威勢が良いのも、
大きな金額を取り扱うという側面が
影響しているのかもしれませんね。

先ほど「利益はともかく」と書いたのには
理由があります。
お金さえ出せば、まぐろは買えます。
セリでしたら、人より高く槍をつけば
マグロは落札出来ます。
でもそこからマグロを商いしていく事、
ひいては利益を出して事業を継続していく事。
これが本当に難しいのです。
丸魚を仕入れて、そのまま販売する。
どの魚種・サイズにも相場が有りますから、
よほど安く仕入れなければ思うように利益は取れません。

なぜなら、冷凍マグロは冷凍庫に保管しなければ
すぐに価値が無くなってしまうからです。
その冷凍庫の保管料が、かなり掛かるのです。
何十トンもの在庫を冷蔵庫に預けたら、
すぐに数十万〜数百万円もの金額になります。
この経費の負担が、マグロ問屋の経営にとって
非常に重い存在なのです。
当然その経費の分を上乗せして販売しなければ、
事業収益は赤字になります。
マグロの商いで利益を出すという事は、
関わる全ての経費を売り買いで賄う事になります。

弊社のような冷凍マグロの加工業社は、
その規模の違いこそあれども
皆さん「原魚」と「製品」の二つの在庫を
超低温冷凍庫に保管しています。
出来るだけ回転良くして、
経費を抑える努力をしていますが、
在庫ゼロでは商売が安定しない為
なかなか大変なのです。
まあ、私達の業界には必ずつきまとう
経費の問題です。
その保管料も値上げが続いています。
ますます頭が痛い！

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