7月11日（火）朝5時半頃、
冷凍マグロのセリが始まる前の空です。
こんな時間でも気温は既に27℃。
朝日はとっくの昔に昇っており、
もう暑くて大変です。
こう暑いと冷凍マグロの商いも
苦戦を強いられます。
あまり高級な上脂物は、
仕入れるのに躊躇してしまいます。
品温上昇による品質劣化が一番心配です。

静岡市は新盆(7月盆）の地域が多いので、
今週は天然南鮪・メバチマグロ共に
上脂物の引き合いが非常に強いです。
（市内には旧盆＝８月盆の地域も点在しています）

近海の生マグロの入荷については、
そのピークは超えたように思います。
今度はこれから冬本番を迎える南半球から、
生の天然南鮪が空輸されてきました。
豊洲市場には連日数百本を超える数量が、
主にニュージーランドから入荷しています。
静岡市場にも数本入荷しているのですが、
豊洲市場と同様に今のところ
脂が殆ど乗っていないのが現状です。
セリ残りも多数あるようです。
やっぱり南鮪は、脂があってナンボですからね。
これからどんどん良くなるのでしょうが、
今の魚ではちと厳しいと思います。

このように上物の選択肢が狭まる中、
冷凍物の「色・脂・鮮度」の三拍子良いマグロは
引き合いがどんどん強くなるという訳です。
逆に赤身は殆ど引き合いがありません。

仕入れる側としては、
常に逆張りを心がけています。
つまり「脂も赤身も安い時に買う」
これだけです。
もちろん、今は赤身を中心に買っています。
赤身の中でも出来るだけ色の良いマグロを。
身質がもちもちして、食べて美味しいものを。
できれば透き通った色目のものを。
今なら選びたい放題です。
脂物も必要な日の一週間前位から
安い日を狙って買うのが得策かと思います。
相場は生き物です。
毎日が勝負ですから！

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