今後の相場動向は?

年末という一年間で最大の需要期が終わり、
年明けは例年相場も落ち着きます。
ここ三年間程はコロナ禍の影響もあり、
延縄冷凍マグロの相場はアップダウンを
繰り返して来ました。
昨年中は供給が潤沢でしたので、
浜(水揚げ)相場も市場の相場も
どちらも弱ぶくみの展開が続きました。
その反動が今年は少し起きそうです。
まず入荷が減少しています。
これには二つの側面が有ります。
昨年の弱い相場により、
延縄漁船の係船が多くなっています。
つまり「割に合わない」から漁に出ない。
また台湾船の漁獲枠削減が、
メバチマグロも対象になるとの事。
冷凍延縄マグロの入荷は、
今年は減少してくる模様です。
一方、旋網漁も低調のようです。
つまり今後は昨年とは打って変わり
入荷減による値上がりが予想される。
こういうふうに考えておいた方が
良いかと思います。
ただそう簡単にはいかないのが、
現在の冷凍マグロ業界です。
1.近海物の生マグロ(天然)
本鮪、本鮪の小型魚(ヨコワ)
メバチ、メバチの小型魚(ダルマ)
キハダ、キハダの小型魚(キメジ)等
天然物なので入荷は不安定。
延縄、釣り、旋網と漁法が異なる。
生なので価値が高く、高値で流通販売される。
小型魚は割安で、利益が取りやすい。
2.日本近海で蓄養された本鮪(生・蓄養)
計画的に取り上げ出来る為、
輸入物に比べて入荷が安定。
今や年末年始の花形商材。
3.輸入物の生マグロ(天然)
本鮪(大西洋)
南鮪(オーストラリア、ニュージーランド)
時期物だが、良品は高値で取引される。
天然物なので、脂がない物も多い。
4.輸入物の生マグロ(蓄養)
本鮪(地中海各地、メキシコ湾)
(南鮪(オーストラリア)は天然物中心)
次の5と同じマグロの生出荷物。
近年は国産蓄養物が中心になった。
5.冷凍マグロ(蓄養)
本鮪(地中海各国、メキシコ湾)
南鮪(オーストラリア)
ロインやフィーレの状態で現地で凍結され、
まとめて輸入される。
現在のトロ商材の中心アイテム。
主に大手回転寿司や量販店向け。
6.旋網で漁獲された冷凍マグロ
キハダ(PS、ブライン)
元々は缶詰用の原料だったが、
鮮度が良いものは刺身用として流通。
それ以外にも
カツオ(生・冷凍)
びんちょう(生・冷凍)
等も競合アイテムとなります。
弊社がメインに扱う「冷凍延縄物」
の他にも上記のように多種多様の
マグロが日本に入荷して来ます。
これらの影響が複雑に絡まり、
「入荷が少ないから値上がりする」
と簡単に言えないのが現状なのです。
つまり沢山の選択肢が、販売する側の
スーパーや量販店・飲食店には
存在するという事です。
生マグロのメリット・デメリット。
冷凍マグロのメリット・デメリット。
各種の入荷の増減が、
影響し合う(需要を食い合う)
それが現在の日本のマグロ業界が
置かれている現状です。
私達のような冷凍物専門の業者は
「長期保存が出来る」
「品質が安定している」という、
冷凍延縄マグロの良さを生かした
商品作りに努めるしかありません。

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