大量閉店

GMS大手のイトーヨーカドーが、北海道や
東北、信越にある全17店舗を閉鎖する
という報道には驚きました。
GMSとはGeneral Merchandise Storeの略。
日本語で言えば「総合スーパー」です。
食料品だけでなく、衣料や雑貨等
様々な商品を扱う店舗ということですね。
イトーヨーカドーの前身は東京浅草の
「洋華堂洋品店」。
ユニクロやしまむらが店舗を続々と増やし、
ワークマンまでがアパレルに進出する現代。
ヨーカ堂の商売の原点でもあった「衣料品」。
ライバル専門店が多数出来て売上を落とし、
会社の原点がお荷物になってしまった。
駅前立地に集中した為、特に地方都市では
モータリゼーションの波についていけなかった。
食品に特化したスーパーがダメな訳ではなく、
GMS=総合スーパーという業態が
もう賞味期限を迎えている。
それが現実なのだと思います。
30年前、地方スーパー勤めだった私にとって
当時のヨーカドーの食品売り場はまさに教科書。
先生のような存在でした。
商品の陳列方法からPOPの記載、
食べ方の提案やSKU(stock keeping unit)
の深さまで、様々な部分で最先端の
売り場つくりをされていました。
現在でもセブンイレブンとの共同商品
「セブンプレミアム」などを開発し、
食品分野では頑張っています。
それが今大量閉店の時を迎えている。
つくづく商売を続けていくことの
難しさを考えさせられます。
その当時最先端だった物や売り方が、
時代と共に陳腐化していく。
それは仕方がないと理解出来ます。
ただそれだけ頑張っていたのに、
何故変化に気付けなかったのか?
どこで方針転換するべきだったのか?
当時最大のライバルだったダイエーは
姿を消し、ジャスコ(のちのイオン)が
現在ではトップをひた走ります。
ではイオンがすべて万々歳なのか?
全国各地のイオンのショッピングセンターも
スクラップ&ビルドの時期を迎えています。
東京都心部での小型店舗「まいばすけっと」
が好調なのは凄いです。
「コンビニ」プラス「生鮮品」という業態は、
全国展開は厳しいのではと思います。
では衣料専門店が伸びてきた時に、
ヨーカドーが対策を打てば良かったのか?
各企業の立ち位置が違うだけに、
戦っても勝てなかったのではと推測します。
一番キズが少ないのは、不採算部門に
早めに見切りを付けて撤退する事でしょう。
でもそれまでの会社が歩んできた経緯も有り、
なかなかそうは出来なかったのでしょう。
物言う株主等からの外圧を受けて
ようやく事が動くこと多く、
その時はもう勝負がついてしまっている。
百貨店に続いてGMSという業態も
終わりを迎えている。
食品の流通に携わる者にとって
非常に大きなインパクトがある。
そんなヨーカドーの大量閉店の報でした。

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