久し振りの青空

ここのところ曇りや雨の日が続き、
あまり青空を見ていませんでした。
来週は台風接近の予報有り。
今日と明日当たりは貴重な晴れ間です。
久方ぶりに見た青空は、
透き通る美しさでした。

朝の配達から事務所に帰ったところ、
スマホに着信が。
毎朝セリ場でマグロを買ってもらっている
仲買さんからのお電話でした。
用件は「マグロのトロだけ売って欲しい」
とのことです。
もちろん、売るだけたっぷり有りますよ!
詳しくお話を伺いました。
マグロを納品しているお客様から、
「マグロが高くなりすぎて、
赤身の部分ばかり残ってしまうんで、
トロの部分だけどこか売ってくれないか?」
と私に相談して下さったのです。

ここで大事なのは、市場の仲買さんと
私達のような場外の加工業者では
同じマグロを販売するにも、
販売方法が少々異なるという点です。

マグロの商売の基本は「丸売り」です。
一本を丸ごと売り買いするという事です。
私が扱っている「冷凍マグロ」に限ってお話しますと、
大体一本で40kgから、大きいもので100kg位の目方です。
正味にするとざっくり約半分です。
つまり20〜50kg位にもなります。
市場のセリで仕入れたマグロを、
仲買さんは一本単位でお客さんに販売されます。
この時、市場に共有で置いてある「電動ノコギリ」で
「節=ロイン」の状態にまで切ります。
あとはお客さんの要望により、
その節を2〜3コロ位に切ってお渡します。
お客さんが一度に使いきれない分は、
仲買さんの冷凍庫で一時的に預かったりもします。
このように基本的には、マグロを一本まるごと
販売されています。
こうなると、仕入れ価格が上昇すればするだけ
販売価格もスライドするしかありません。
今回のご相談は、この価格が高すぎて
仕入れたマグロの売れ行きが鈍り、
赤身ばかりが残ってしまうというものです。

弊社の商売も、仲買さんにマグロをセリで
仕入れてもらうところまでは同じです。
仕入れたマグロは脂の乗り具合や鮮度、
大きさ毎に仕分けして一旦冷凍庫に保管。
グレード毎に1〜2トン位の単位で加工。
各パーツ毎に分けて評価替えを行います。

例えば脂物のカワラ加工では、
1.脂カワラ(トロ)
2.天身(赤身)
3.尾頭
4.シミ落ち部分(トロ)
5.端材(大)
6.端材(小)
最低でもこれくらいの
パーツに分けて製品化します。
原魚のコストに加工賃と資材費を足して、
出来上がり製品に配分します。
どの商品にも販売価格の相場が存在します。
出来上がりコストと相場を考慮しながら
値付けをして販売しています。

仲買さんと同じマグロでも、
加工する事によって各パーツ毎に
販売する事が可能となります。
とりあえず今回は脂カワラを1ケース
販売する事となりました。
毎度ありがとうございます!

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