仕事は悦び(よろこび)

今日の写真は、先日撮影した今年最後の満月です。
早朝5時頃、西の空に沈みかけの満月を
市場の駐車場から撮影しました。
いよいよ今年も残りわずか。
あと半月でおわりです。

水曜日は朝から夕方まで
マグロの加工をやっていました。
午前中はメバチマグロの脂カワラ加工を。
午後は先日購入した天然本鮪一本274kgを
カワラ取りするという初の体験を。
さらに製品在庫の天然本鮪のカワラを
サク取りして1kg版「味わいセット」
を作るという細かい作業をやっていた為、
時間がかかってしまいました。

去年迄の数年間の事を思えば、
まるで夢のようです。
年末にもなってもまだ、加工しなければ
間に合わない位に製品在庫が貯まらないのです。
日々コンスタントに売れていく事の
ありがたみをひしひしと感じます。

更に嬉しいのは、加工をお願いしている
加工場の従業員の皆さんと
作業を通じての「一体感」を感じられる事です。
正直言ってどこの加工場も、
人手不足に悩まされています。
なかなか人が定着せず、残された人員で
同じ量の仕事をこなそうとすれば
おのずと個人の負担は増えます。
特に冷凍マグロの加工場は、
電動のこぎりを使用している為、
怪我等に十分気をつけなければなりません。
忙しくなってくると、この怪我も要注意です。
(そういえば、5年位前に私も怪我をして
年末に入院しました…。)

毎週水曜日、ウチの会社が加工をお願いする時は
ウチの社長、私、アルバイトの方(元の会社の先輩)
の3人で必ず立ち会います。
社長は電動のこぎりの達人ですし、
私も運搬から箱詰め、検品、バンド掛けまで
なんでもやります。
当たり前の事ですがこれは「仕事」です。
人が少ないなら、出来る事は何でもやります。
人手が足りない部分は、誰かが補います。
周りを見て一人一人がプラスアルファの仕事をすれば、
作業は自然とスムーズに回って行くのです。
「アイツがのろい」とか
「自分ばっかり大変」とかそういうのは無しです。
各人能力が違いますから、お互いに
フォローしあうしかないんです。

そんな良い関係が、この貴重な天然本鮪274kgを
加工する事でうまく機能したという事。
これは私にとって「悦び(よろこび)」です。
「仕事は人生の背骨だ」と言われます。
私は正にこの「仕事」という背骨のおかげで
まっすぐに立っていられるのだなと思います。
もちろん自分だけではない、周りの様々な
協力して下さる方々のおかげだなと、
痛感した1日でした。

今年も一年間お世話になりました。
皆さんのおかげで、こうやって商売が続けられます。
本当に感謝しかありません。
さて今日もセリに行ってきます!
良いマグロに出会えるかな?

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