二極化の秋 | ［公式］静岡の冷凍マグロのセレクトショップ　海生水産

写真は静岡市場の冷凍マグロのセリ場です。
静岡市場の鮮魚部門は
荷受会社が二社体制です。
毎朝6時に同時にセリが行われます。
セリに参加する買参人達は
（市場の仲卸・場外問屋等）
両方の売り場を行ったり来たりしたり、
二人体制でセリに参加します。
並んでいるマグロは天然物ですので、
もちろん一本一本品質が異なります。
「あっちの〇〇番を〇〇円で」
「こっちの〇〇番を〇〇円までで」
各人お目当てのマグロを見つけて、
付き合いのある買参人に頼んで、
競ってもらう訳です。
さて９月のシルバーウィークも終わり、
ようやく涼しくなってきました。
いよいよ秋本番。
お刺身も動きが良くなる季節です。
真夏はやはりお刺身は敬遠されがち。
傷みやすいですし、食中毒の季節でもあります。
真冬は今度は寒すぎて、
お刺身の売れ行きも落ちてしまいます。
（例外は年末年始です）
よってこれから本格的に寒くなる迄が、
マグロの荷動きが良くなる時期です。
現在の市況は上物と下物の人気が、
くっきりと分かれた両極端な相場です。
「縮み脂の上物」は引き合い強く、
値段はうなぎのぼりです。
逆に「スソ物の赤身」は、
どんどん値下がるも買い手がつかず。
その価格差はなんと倍以上に！
回転寿司チェーン最大手のスシローさんでは、
今月から期間限定で１００円皿が復活。
その第一弾ぼネタが
「大切りメバチマグロ赤身二貫」。
さすがです。
ある程度、こういう販売力のあるところが
数量を動かしてくれないと
当分赤身のスソ物の相場は反転しない。
清水港への入船状況を見る限り、
入荷は順調ですからそう思います。
「二極化の秋」
現在の冷凍マグロ相場を一言で言い表すなら、
この表現かピッタリです。