冷凍マグロの変わらない価値 | ［公式］静岡の冷凍マグロのセレクトショップ　海生水産

最初、今日のブログのタイトルは
「冷凍マグロは物価の優等生」
にしようかと思いました。
「米国産牛肉がこの10年で
約三倍の価格に跳ね上がった」
という報道を目にしたからです。
10年前の冷凍マグロの価格と
現在の価格を比べて見ても
絶対にそんな事はないからです。
10年前はというと、この会社で
この仕事をバリバリやってました。
私の扱うメバチマグロの４０kg上の
最低価格は多分キロ600円か650円。
500円台にはならなかったはずです。
逆に最高価格はキロ1,100円。
「上物」や「平均価格」ではなくて、
一番安い「スソ物」の価格の事です！
これは記憶があります。
どちらも需要と供給の関係で、
それくらい値動きが有りました。
現在のスソ物価格はキロ750円。
セリ残りも有りますから、
その下の価格も有りそうですが
公表はされません。
現在は供給が増えて、
弱ぶくみの相場です。
米国産の牛肉の価格に比べれば、
はるかに安定しています。
ただしこれは延縄漁の天然物の場合です。
「蓄養」と呼ばれる養殖物の世界では、
高値疲れで昨年秋にバブルが弾けました。
国産の蓄養生本鮪も、
生産は頭打ちの状態です。
延縄漁の天然物の価格は、
常に需要と供給の関係で上下します。
それが結果的に「安定」に繋がっている。
こんな綱渡状態なのが、
延縄の冷凍マグロの業界です。
「変わらぬ価値」
それを求めて商いを日々行って来ました。
よくこんなことを15年以上も
続けているよな…。
なんて考えてもしょうがない。
これが私の生きる道です。