マグロの加工形態「板取」その2

今回は冷凍マグロの加工形態「板取」その2です。

前回お話しましたマグロの「板取」は主に赤身のマグロから作った商品です。

赤身といっても、そこは目利きの力で色と鮮度に気を配って魚を選んで仕入れています。
鮮度が良くても、解凍するとダバダバ水が出るそんな魚は仕入れません。
身の質の良いものだけを厳選しています。

さて、弊社にはもうひとつ「板取」の規格がございます。
それが今回ご紹介する「天身の板取」なのです。

こちらは、メバチマグロの脂物から出来ます。
逆に言いますと、脂物の加工をしないと出来てきません。
メバチの赤身しか加工していない業者さんでは作れない商品と言うことになります。

大陸棚など、良い餌場に生息するメバチマグロはその表層部(外皮に近い部分)に脂肪を蓄えます。
これが「トロ」の部分です。
冷凍マグロをロイン(節)→ブロック(コロ)と裁断し、ブロックの皮に近い方を厚さ5cm位のカワラ状にカット。
トロの部分→「カワラ」
赤身の部分→「天パ、天身」
に分けます。
カワラについては、次回詳しくお話しますね。
このメバチの脂物の赤身(天身)を板に切ったのが「天身の板取」です。

そのメリットとしましては
①脂物の赤身部分だから、とにかく美味しい
②背の太い筋(別れ身の大スジといいます)が入らない
という点が挙げられます。

逆にデメリットとしては
①脂物を加工しないと、出来てこない
②赤身よりトロ部分の方が酸化が進みやすく変色が早い。
脂物の天身は、若干脂が絡んでいる為、赤身の魚より、変色が進みやすい傾向もあります。

そのデメリットを考慮して、
弊社では天身を鮮度別に分けています。
①縮
②半縮
③並
上記の三段階に分けて、鮮度の良い①②のみを
「天身の板取り」という商品にしています。

尾切選別時、尾でしっかり①縮んでいても胴中の方に行くと、縮みが弱い事もあります。
そういう場合は②半縮に落とします。
③並と比べると鮮度や身質はかなり良いです。
縮みがあまり強くないという事は、解凍後直ぐに使用出来るという事。
何重もの意味で、貴重かつお買い得な商品です。

「メバチ天身の板取り」
弊社のネットショップでは、縮と半縮の2グレードをご用意しております。

以前販売させていただいた
「ぐるなびFOODMALL」
というショッピングサイトでの一番の人気商品でした。
数多くのお客様にお買い上げいただき、おかわりの注文が多かったのがとても印象的でした。

この場を借りて厚く御礼申し上げます。
価格面の補助の魅力が大きかったとは存じておりますが、商品の品質もご評価いただいたのではないかと思っています。

「天身の板取り」
自信を持って、おススメします。

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