冷凍マグロの市況と今後の流れ

今日は月末の水曜日ですので、市場はお休みです。
現在の冷凍マグロの市況と今後の流れについてまとめました。

6月29日(火)各市場の相場(高値~中値~安値)

(豊洲市場)
荷受会社が5社有りますので、各値段に幅が有ります。
冷凍バチ40kg上 358本
(1,500~1,100)~(950~850)~(850~800)
生旋網本鮪(宮城) 121本/残り69本
7,000~1,915~1,300  
生旋網本鮪(境港) 82本/残り67本
2,500~1,588~1,200
生天然南鮪(豪州) 18本/残り14本
3,900~2,775~2,500

(三崎市場)荷受会社二社
冷凍バチ40上 315本
(2,611~1,210)~(1,142~918)~(852~800)

(静岡市場)荷受会社二社
写真の通り、休み前で上場本数少ないです。
冷凍バチ 70本
1,900~950~800

(生マグロについて)
日本近海の旋網本鮪は、そろそろヤケが見られ
品質が落ちて脂も抜けてきました。
これからは南半球からの輸入物が増えて来ると思います。

(冷凍マグロについて)
本来ならば生マグロに押されて人気が無い時期です。
しかしながら、今年は搬入量が格段に少ない為、下物を中心に非常に引き合いが強いです。
各市場共に、バチ40上の下値は800円。
これは、ほぼ最高値のランクです。
年内は搬入量が増える見込みが今のところ無い為、この高値の相場が、とりあえずお盆までは続くと思われます。

(今年の冷凍マグロの搬入量が少ない原因)
コロナ禍の影響で昨年通じて相場が安かった為、台湾船を始め主な冷凍延縄漁船の船主が漁に出ていなかった事が直接的な要因です。要は値段の問題です。
今年の春より徐々に搬入量が減り、浜値が上昇に転じましたが、今度はまたコロナ禍の影響でインドネシア人等の船員が集まらず漁に出れない。
マグロが釣れないのではなく、釣りに行けないのが現在の状況です。
東京オリンピック開催に向けて徐々に景気が上向くと予想されます。
冷凍マグロは、今しばらく高値安定が続くと思われます。