冷凍マグロのセレクトショップを目指して

セレクトショップと言えば、一般的には洋服屋さんの事が思い浮かぶと思います。
店主の目利きで、よそではあまり見る事の出来ない商品
が数多く並ぶお店。
一つのブランドにこだわる事なく、あくまで店主が気に入ったものだけをチョイスした品揃え。
大手チェーンの紳士服ではなく、あくまで単独店舗で。
来てくれたお客様一人一人の個性や好みを熟知し、それぞれにピッタリな洋服を、トータルにコーディネートする。

業界は違えども、冷凍マグロの世界でそんな存在でありたい。
「清水の冷凍マグロのセレクトショップ」
そういう思いから、こんなネットショップの名前にしました。

弊社は後発の部類ですから、前途が厳しい事は承知しています。
ネットで検索すると、山ほどマグロの商品が出て来ます。
特に取り扱い高日本一の市場、東京豊洲市場や神奈川県三浦市三崎港の業者さんが圧倒的に多いです。
そんな数々の有力業者さんがひしめき合う中、
弊社が一番に考えたのは
「天然の冷凍マグロ、特に脂物にこだわる」
「大手には決して真似できない細かな製品作りを心掛ける」
という点です。

現在は、生・冷凍を問わず「蓄養」マグロのトロが主流です。
大手回転寿司や、スーパー・量販店等では取り扱いが容易で、脂の乗りもほぼ均一な蓄養マグロを特にトロ商材の販売の柱としています。
天然物、特に脂物は一本一本品質が異なりますので大きなロットで商品作りをするのは非常に難しいです。
それよりも、餌を与えて太らせたマグロをまとめて加工すれば
すべてが脂物ですから、選別の必要がありません。
「大量に均一なトロ商品が欲しい」
大手メーカーと大手販売先の利害が一致し、蓄養マグロの販売が伸びて来たのだと思います。

取り扱いの難しい天然のマグロの脂物は日々市場で一本一本セリにかけられます。
ほんの数分で、何百本ものマグロが競り落とされます。
市場の仲買さんや魚屋さんは、マグロ一本を丸ごと販売します。
弊社のような場外問屋は、日々仕入れたマグロを仕分けし
有る程度在庫を貯めてから、まとめて加工し商品を作ります。
その仕入れ〜加工のなかで、お客様に合った商品をロットは大きくありませんが、細かく作り込むことが出来ます。

そんな商いを、冷凍マグロ問屋がひしめき合う地元清水で、もう10年以上も続けてこれたのはそれぞれのお客様との間のキャッチボールで商品作りを心がけて来たからだと思います。

そんな思いで作った商品をこれからはネットショップを通じて日本全国の方々にお届けしたい。
「清水の冷凍マグロのセレクトショップ」という名前にはそんな思いが込められています。