マグロのカルパッチョ

このブログを書いているのは7月28日
「土用の丑の日」です。
例年この時期はマグロは売れません。
スーパーに行くと、うなぎの蒲焼がメインの売り場を独占していますから。
うなぎを取り扱う業者さんとっては、一年の中で最大の販売のチャンスの日。
この日だけで、一年の売上の半分〜三分の二を稼ぐとも聞きます。
それは事前にしっかりと計画立てますよね。
鮮魚売り場に於いては「二兎を追う者は一兎をも得ず」。
この日ばかりは必然的にマグロは二の次になってしまいます。

毎年思うのですが、確かにこの時期はまさに夏本番という感じで
暑さも本格的になります。
そんな中、あのうなぎのタレの焦げた匂いは
強烈に食欲をそそります。
土用の丑の日に「う」のつく食べ物を食べる。
よく考えられています。

そんな中、マグロ屋としては
やっぱりマグロを食べて頂きたい。
オススメは「マグロのカルパッチョ」です。
写真は弊社のお得意先、静岡県藤枝市のマグロ丼専門店
「田中水産」さんお手製の「マグロのカルパッチョ」です。

カルパッチョはイタリア料理。
魚介や牛肉を薄切りにしたものに、オリーブオイルやソース
をかけたもの。トマトや香草などがトッピングされており
メイン料理の前菜として出てくることが多いそうです。
表面を炙った牛肉を薄切りにしたものや、
白身魚を薄切りしたものも美味しいですが、
ぜひマグロを使ってカルパッチョにしていただきたいです。
オススメはマグロの「赤身」です。
脂分はオリーブオイルやソースなどで補えますから、
かえってトロじゃないほうが良いと思います。
薄切りにして、醤油マヨネーズ風味のソースで
「和風マグロカルパッチョ」もオススメです。

夏本番のこの暑い時期。
マグロのお刺身も美味しいですが、
趣向を変えて「マグロのカルパッチョ」
なんていうのもまたオススメです。