高値の理由は供給減

9月16日(木)の朝
いつものように静岡市場の
冷凍マグロのセリ場へ。
何と、たったこれだけなんだ!
天然南鮪 3本
大バチ  10本
合計13本しかセリ場に
並んでいないのです!

緊急事態宣言の延長が決まり、飲食店さんは9月中は休業されるところがほとんどのようです。
需要もかなり落ちているのは確かです。

同業他社の方にお話伺っても、
「今月は売れないね〜、困りました!」
という声が多数聞かれます。
でもこれじゃ、一人一本でも足りません。
案の定、セリ値は高騰。
全く手が届きませんでした。

10年以上市場に通っていますがここまで本数が少ないのは正直言って初めての体験です。
清水港の9月の冷凍運搬船の入港予定は非常に少なく、荷主各社はセリに上場したくても出すマグロがほとんどないのが現状です。

「需要と供給のバランスで物の値段が決まる」
教科書に書いているような経済の原則を、目の前で実践されている感が有ります。

もちろん市場の担当者は懸命にマグロを集めています。
取り扱い高が市場の収入に直結しますから市場側も本当に困っていると思います。
毎朝買いに来る魚屋さんや問屋さん、もちろん場内の仲買さん達もこれだけ選択肢が無いと選びようが無いですよね。

来月になれば、もう少し水揚げも増えると思われます。
今月は我慢の月になりそうです。

「上がったものは、必ず下がる」
以前そうブログに書きましたが、本当にそんな日がくるのかしら?
そんな風につい考えてしまいがちな、市場休み明けの木曜日でした。