これから年末という繁忙期を迎えます。
冷凍メバチマグロの相場は今後どのようになっていくのでしょうか?
相場は需要と供給で決まります。
需要が強ければ、価格が上がりますし、需要が弱ければ、価格は下がります。
供給が多ければ、価格は下がりますし、供給が少なければ、価格は上がります。
この二つの要素を個別に検証し、これからの相場を推測していきましょう。
(需要)
年末に向けては、良い魚の需要が高まります。
魚屋さんや業務筋は一年で一番の書き入れ時ですから少々高くても良い魚、良いマグロを仕入れたいのです。
良いマグロとは、脂が深く乗り、鮮度も色も身質も良いマグロのことです。
それ以外のマグロも全て値段が上昇するかというと、そうでもないのが、セリの面白いところです。
拾い物が出てくる時期でもあるのです。
(供給)
しかし今年は春から、一番安いスソ物の値段が上昇。
コロナ禍の昨年はキロ650円だったスソ物の価格は、11月初旬の現在キロ950円に高止まりしています。
その理由は供給量の大幅な減少です。
何度もこのブログでお伝えしてきましたが、冷凍マグロ流通メインの台湾船が、船員のインドネシア人をコロナ感染拡大により確保出来ない為、漁に出れない事が主な原因です。
その状態は未だ解消していません。
供給の面で見ると、少なくともあと半年はこの状態が続くと思われます。
まとめますと、需要は強い、供給は少ない。
どちらも価格が上がる方に向いています。
基本はこの方向で進むと思われます。
弊社としては、そんな中でも出来るだけ良い魚を少しでも割安に仕入れる事が出来るようにがんばるしかありません。