マグロの大トロ、よく名前は耳にしますが
本当はどの部分の事を指すのか、お判りですか?
厳密には大トロという部位は有りません。
「脂の乗った部分」の事を「トロ」と言います。
マグロの頭部から尾部まで、様々な部位で
「トロ」が存在するわけです。
逆に、全く「トロ」の部分がないマグロも存在します。
マグロ屋はそんなマグロを「ガリ」と呼びます。
がりがりに痩せているという意味でしょうね。
もちろん「ガリ」だって、美味しく食べれますよ。
ただ「痩せヤマイ」と呼ばれる、頭でっかちで
胴中から尾に向けて細くなっているマグロも有ります。
こちらは多分病気か何かで、上手く栄養を取ることが出来ていない状態です。
こういうマグロは、生食には向きません。
話を戻しますと「大トロ」とはトロの中でも
脂の乗りが深い部分ということです。
具体的な部位としては、腹の頭部に近い「ジャバラ状」の部分だけです。
(腹上=ハラカミ)の部分です。
また他のマグロと比べ、本鮪と南鮪は腹の部分の厚みがとても有ります。
ですから「大トロ」は本鮪と南鮪にしか存在しないという見方も多いです。
写真のトロは、メバチマグロのハラモ(腹)の部分です。
手前の方が頭に近い部分です。本鮪や南マグロの腹の厚さはこの倍くらい有ります。
でもどうですか?けっこう脂が有りますよね?
これ位脂が有ると「メバチマグロにも大トロが有るよ」と言いたくなります。
ただメバチの腹トロはスジが若干強くて、食べると歯に残る感じが正直有ります。
マグロ屋としてはメバチマグロのハラモの部分も大トロと言いたいですが、
お寿司屋さんで大トロというと、やはり本鮪か南鮪の大トロを指します。
一本のマグロからほんの数%しか取れない希少部位です。
特に天然物の大トロは、さらに貴重なものです。
自然の恵みに感謝しながら、いただきたいものです。
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