変化の兆し

ここのところ、ほんの些細の事かもしれませんが
世の中が変化してきていると感じる事が有ります。

例えば、早朝のタクシーです。
私は毎朝5時頃に、15分位離れた静岡市場に車で通っています。
以前はその時間帯でも、お客さんを降ろしているタクシーに頻繁に出会いました。
多分朝帰りか、夜のお勤めの方の帰宅時間と重なったのでしょう。
コロナ禍で、そんな光景を目にする事は全くなくなりました。
タクシーがその時間に走っている姿さえ、あまり見なくなりました。

ところが昨日は、市場へ向かう道中に何と3、4台もタクシーに
出会いました。お客さんを降ろしたり、清算の為停車していたり。
またそのタクシーを追い抜いて行った別のタクシーには、
ちゃんとお客さんが乗っていました。
私が自宅から市場に向かう幹線道路は、
静岡市の繁華街から郊外に向かう方向になります。
これからどこかに向かうというより、
やはり帰宅する方が利用しているのだと思います。

余談ですが、各地方の卸売市場は大抵郊外の不便な場所にあります。
昔は街の中心部に有ったのが、建て替えなどで郊外に移設される事が多いです。
そうやって思うと、いまはなき築地市場の特異性がよく分かります。
なんたってあの繁華街「銀座」のすぐ横だったんですから!
豊洲に移ってからは、設備は格段に衛生的になりましたが
お客様は減っているそうです。
やはり築地という土地の持つパワーがあったのだと思います。
豊洲は遠いし埋立地ですしね…。

話をタクシーを見かけることが増えた件に戻します。
毎日の事だからこそ、その変化を敏感に感じました。
そういえばはるか昔、私が学生時代の頃はちょうどバブル全盛期。
週末の駅のタクシー乗り場には、長蛇の列が並んでいたのを思い出します。
私は苦学生でしたので、飲食店等のアルバイトを転々としていました。
夜遅い方が時給が良いので、遅い時間の仕事もやりました。
まあ,早い話女性のいるお店の給仕「ボーイさん」ですね。
今の朝型生活からは想像すらできませんが・・・。
でもその頃は景気が良かったので、終電の後まで働くと
タクシー代が出るのが当たり前でした。
もう30年以上も前の事です。
確かにその頃の方が、圧倒的に夜の街は賑やかだったと思います。
コロナの影響もあるでしょうし、今の若い子は飲みに行かないとも聞きます。

昨日が御用納で、街は完全にお正月ムードに入りました。
スーツケースを持って駅から歩いてくる人や、
和気藹々と数人で話しながら歩く若い子達を見て
「帰省してきたのかな?」「久しぶりに友人と再会しているのかな?」
と一人で想像していました。
街の雰囲気が、少しずつ変わって来ています。

私もあともう一踏ん張り。
年内最後の配達に行ってきます。
今年も沢山のご注文頂き、誠にありがとうございました。
来年もどうぞ宜しくお願いします。
来年は更なる飛躍の年にしたい。
その為に新たなる準備を始めました。
またご報告します。