天然物だから、競り売りする

コロナ渦では行き場の無かった高級魚が
ここのところ売れ行きが非常に好調です。

ここ静岡市場でも天然南鮪が人気です。
小ぶりな20kg台のものから、
中どころ30kg台が主体です。
今朝は一本89kgの極上脂物がキロ4,000円!
昔はキロ一万円も普通だったそうですが、
私がセリ場に行くようになってからは
この辺りが最高金額かと思います。
それ以外の南鮪も軒並みキロ2,500~と
しっかりと値段が出るようになってきました。

とても喜ばしい事だと思います。
素晴らしいマグロに、きちんと良いセリ値がつく。
良くないマグロはそれなりの価格に落ち着く。
これこそが市場のセリの醍醐味です。

水揚げされた全てのマグロが、
市場でセリにかかるわけではありません。
ほんの一握りの魚種・サイズのマグロだけが
セリ場に並ぶ事になります。
何故でしょうか?
答えは、殆どのマグロは「赤身」ばかりで
値段が付かないからです。

市場のセリ場に並ぶのは、天然本鮪や天然南鮪、
そしてメバチマグロが殆どです。
それも25上や40上等、ある程度大きいサイズのみです。
(ごく稀にキハダマグロの脂物や、その他の雑魚などが
並ぶこともあります。)
それらも何でも良いのではなく、
値段が出そうな船・ロット・漁場・漁期を
荷主が事前に選んでから出荷します。

そうなんです。
セリ場に並んだ時点で、すでに選ばれたマグロ達なんです。
セリ場でマグロを仕入れるという事は、
二重三重もの意味で「選別されている」という事になります。
写真の天然南鮪も、セリ場がとても似合うマグロです。
一本一本に個性が有り、脂の乗り方も千差万別です。
まさにセリ場の花とも言えるかもしれませんね。
ちなみに、蓄養物は生でも冷凍でもセリにはかかりません。
基本的にセットプライスです。
だってほぼ個体差が無いので、セリが成立しないんですよ!
天然物だからこそ、競り売りが成り立つ。
これが正解です。

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