私が通勤時に利用しているのは静岡鉄道。
静岡市内を走る、旧静岡市と清水市との間を結ぶ
片道30分程のとても短い路線です。
仕事帰りの車内での車内放送で
「あなたの御宅に眠ったレコード、買い取ります」
とのアナウンスが流れました。
何、レコード買取だと?
静岡の街中で営業されている中古レコード店
「すみやサウンドキッチン」さんの宣伝でした。
初耳ですし、とてもビックリしました。
そんな風に放送が流れる位に、
今現在レコードの人気が再燃しているようなのです。
写真の赤いカラーレコードは、
ジャマイカのレゲエ・アーティスト
ボブ・マーリーが参加していたコーラスグループ
ザ・ウェイラーズの最初のアルバムです。
正確に言いますと、その1stアルバムの再発盤です。
今年発売された、米国プレスの限定カラーレコードです。
このような限定盤は直ぐに売り切れてしまいますし、
なかなか日本の輸入盤店にも入荷しないのです。
ですから米国の発売元のサイトから、直接購入しました。
このアルバムは1965年に発売された古い作品です。
もちろんジャマイカでプレスされたものがオリジナルです。
ジャケットがシルクスクリーンで手刷りの物は、
プレミアがついて数十万円!という盤も存在します。
この「ジャマイカ盤」というのが、
何とも奥が深いと言いますか、はっきり言って
本当に玉石混合の世界なのです。
音圧が高くて迫力のあるプレスのもの
(「深溝」”Deep Gloove”とマニアに呼ばれる、
1960年代以前に米国で使用されていた中古のプレス機を
ジャマイカで再利用しており、音圧が特に高いもの)もあれば、
再発盤でひどい音質のものも沢山あります。
最悪なものはプレスが酷すぎて再生出来ない、
針飛びしてループ状態のものもあります。
真ん中に貼っているレーベルがA面B面同じ、
センターからひどくずれている、切れているなんていうのは
本当によくあることです。
まさに天国と地獄のような世界なんです。
私もここ20年位の間、こんな古いレゲエのレコードを
中古で集めて来ました。
何でそんなギャンブルのような事をやっているのか?
自分でも不思議です。
未だにアナログでしか手に入らない音源もありますが、
大抵の場合はCDで再発済み(それもリマスターして高音質!)。
または配信で聴くことが出来る時代なのに。
きっと、天国の記憶が忘れられないんでしょう。
結局、自分の中でレコードがブームだという事ですね!
あれだけ断捨離して減らしたのに、また増えてきました。
男52歳、未だ物欲だらけでお恥ずかしいかぎりです。