旅のお供

先日の帰省での一コマです。
早めに福岡空港に着いて、
出発ロビーで帰りの飛行機を待っていると
殆どの方が「スマホ」をいじっていました。
時はちょうど日曜日の夕方。
備え付けの大画面の液晶ディスプレイでは、
テレビ番組「笑点」が写されていましたが、
あまり見ている人は居なかったように思います。
今や国内旅行では、いろんな意味で
スマホが欠かせなくなったと言えるでしょう。
飛行機や新幹線等、移動手段の予約ツールとしても
活用されているからです。
またカメラとしても、音楽プレーヤーとしても
様々な用途に利用されています。
音楽好きな私は、昔から音楽プレーヤーは
旅行に欠かせない物でした。

私の旅のお供「音楽プレーヤー」を
古い順に紹介してみますと、

①ウォークマン(カセットテープ)
AB両面で90分位再生出来る。録音も可能。
レコードから自分で録音して聴くのが主流。
音質は磁気テープの性質上、そこまでHi-Fiではないが
それがかえって良いと、最近また流行っているようです。

②CDウォークマン
CDは70分位の容量。ノイズの無い音が魅力。
CDが沢山入るケースやホルダーも、一緒に持ち歩きました。

③MDウォークマン
ほとんど縁がありませんでしたので、これは割愛します。

④iPod(各種)
これは画期的でした。パソコンで音楽ファイルを管理。
iTunesという音楽ライブラリーに、手持ちのCDから
音楽を取り込んだり、ストアーからダウンロード出来ます。
端末に取り込んで聴くスタイルです。容量に差が有りますが
最大でCD何十枚分も持ち運べるのには、感激しました。
本体も小さくなり、ランニングする時にもよく利用しました。

⑤iPhone
さらに進化して、ストリーミングで音楽を聴くようになりました。
端末にダウンロードも出来ますが、
サブスクリプションサービス(定額聞き放題)が主流に。
音楽ライブラリを持ち運ぶのではなく、
クラウドサービスを利用して聴くのが現在の形です。
本体の容量も気にする必要が無くなりました。

というような変遷でしょうか。
①のウォークマンが発売された当時は
「お気に入りの音楽を、部屋の外で一人で聴くことが出来る」
と大ブームになりました。私が子供の頃です。
それまでは室内でレコードやテープ、ラジオを
オーディオシステムやラジカセで聴くのが普通でした。
携帯の小型ラジオは昔から存在しましたが、
テープレコーダーが持ち運びが出来るだけで、
当時はびっくりだったはずです。
すでにこの一番最初の時に、
「ヘッドホンで一人で聴く」
という行為が基本となっています。
あとは、機器とシステムの進化の歴史です。

さてこれからの未来は、一体どんな環境で
私たちは音楽を向き合うことになるのでしょうか?
きっと今の私が想像も出来ないような世界になるのでしょう。
だって、ストリーミングサービス全盛の今の姿を
若い頃は想像出来なかったのですから!
ただ「こうなったらいいな」という形に
一つ一つ進化しているのは、間違いないです。
ただ、技術の進化とその音楽の持つ質は
けっして連動しているわけでは有りません。
今の10代の若い子達も、
The BeatlesやThe Rolling Stonesを聴いて
「カッコいい!」と思うようですから。

外出先ではスマートフォンでストリーミングの音楽を聴き、
家ではレコードに針を落として古い音楽を聴いている。
何とも時代遅れかもしれませんが、
「最新」と「古いけど変わらないもの」
そのどちらの良さも分かる自分でありたいなと思っています。