今日の写真は、ようやく静岡市場にも
入荷したこの時期の風物詩とも言える
「境港の生本鮪」です。
境港は鳥取県の漁港です。
昔からサバの旋網漁が盛んで、
大型の製氷機など生マグロの水揚げに
必要な施設が充実しており、
近年この時期に本鮪の旋網漁の水揚げが
盛んに行われるようになりました。
このマグロは75kgと魚体は大き目です。
表面も見たところ、それほど擦れは有りません。
ちなみに6/13(月)豊洲市場の生相場です。
旋網 境港 生本鮪225本(うち残116)
高値4,300~中値2,776~安値2,500
旋網漁は、その名のごとく
数隻で網を文字通り捲いて行きます。
網に入ったマグロ同士が擦れて
表面が傷つく事が避けられないのです。
このような大きいマグロならまだ良いのですが、
この時期に日本海側にやって来る本鮪は
主に「産卵の為」なのです。
お腹に卵が入った状態のマグロを漁獲したり、
さばいてその魚卵を売りに出したり。
資源保護の面からみたらとんでもない事を
これまでやってきたのも、これまた事実なのです。
更に未成熟な本鮪の幼魚を
「ヨコワ」「本メジ」と言って
スーパーや量販店で二束三文で販売する等
全くもって本末転倒です。
この本鮪が市場に入荷してくると、
これから半月位は私の取り扱う冷凍マグロは
その動きが鈍くなります。
マグロの消費が「生マグロ先行」になるからです。
毎年のことですし、魚屋さんの売り場にも
季節感が出て良い事だと思います。
願わくば、宝を産んでくれる金の卵や稚魚を
乱獲することのないように。
いちマグロを取り扱う業者の端くれとしての
願いです。
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