天然物の難しさ

写真は会社の近所で見かけた
秋の風物詩「柿の木」です。
九月も後半に入り、彼岸の入りと共に
彼岸花も一斉に咲き始めました。
その名の通り、本当にお彼岸が近くなると
ニョキニョキっと伸びて来るんですよね。
その正確さには毎年びっくりします。
柿も色づく位に季節が進んでいると思いきや、
大型の台風がシルバーウィークの日本列島を
現在直撃中です。
まずは西日本が猛烈な雨と風に見舞われています。
被害が少ない事を祈るばかりです。
そして次は中部から東日本にやって来そうです。
明日は大雨かなぁ?こちらも心配です。

話はうって変わります。
いつものように土曜日の午後はスーパーで買い物に。
今回のチラシは「地中海産天然本鮪赤身」と
「天然南鮪赤身」と珍しいアイテム訴求でしたので
鮮魚売場を見るのが楽しみでした。
私も、一消費者としてスーパーでマグロを買う事も
もちろんあります。
弊社のような零細企業では、直接スーパーとの
お取引等はございません。
ただ商品展開や構成、値頃感など
様々にいつも勉強させて頂いています。

ところが売り場を除いてビックリ!
なんとマグロのサクが「シミだらけ」なんです。
特に「天然本鮪赤身」がひどく、
これでは誰も手を出さないでしょう。
少し離れて売り場を見ていましたが、
案の定皆さん通り過ぎて行かれました。
どなたも手に取ることすらありません。

職業柄、マグロのシミやキズの部分は
人様に自慢出来る位にいっぱい見て来ました。
今もキズ物を敢えて買っている位ですから。
そんな立場の者から見ても、
ちょっとこれは正常品では販売出来ないレベルです。
はっきり言って「ネギトロ用の原料」のレベルです。

これは「ネギトロ」という商品を決して悪く
言っているのではありません。
ネギトロ業者さんは弊社の大切なお客様ですし、
そちらにシミ落ち・キズ物を販売出来るからこそ
ちょいキズ物のマグロも加工出来るのです。
ネギトロという商品は、ミキサーと呼ばれる
粉砕器で魚肉を粉々にして油脂と混ぜます。
ですので血栓やシミ、キズの部分も
全く問題なく使用出来るのです。
(もちろん生食用ですから、鮮度落ちはダメです)

今回のスーパーに並んでいた商品は、
結果的に天然物の評判を落としてしまう事に
なりかねません。
お客様はわざわざ高いお金を払って、
シミだらけのサクは買いません。
お店側は「もうこの商品は取り扱いやめよう」
と思うことでしょう。
チラシの商品だっただけに、お店側としても
並べざるを得なかったのでしょう。
でもこれはダメです。
仕入れ業者に返品のレベルでしょう。
(もしキズ物として格安で仕入れたのなら、
そのように販売するべきだと思います。)

悲しいかな、蓄養物の本鮪・南鮪には
殆どこのようなキズ物はない為、
どんどん取り扱いが増えていくのでしょう。
素晴らしい品質の天然物もあるだけに、
とても残念な品揃えでした。
とかく天然物は難しい。
だからこそやりがいが有ります。
また明日から頑張ります!

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