11月の終わりに

今日は月末。忙しかった11月も
ようやく終わりです。
個人的には、とても長く感じたひと月でした。

仕事の上で言えば、行楽の秋の後半で
年末商戦まではまだ時間がある時期です。
一般的に冷凍マグロの加工業者さんは、
年末商戦用の商品を作り貯めする時期です。
私達卸売業者は、店舗が販売する為の商品を
事前に用意するのが仕事です。
年末の際の際だけでは
加工は間に合いませんから、
いきおい前月の11月辺りから残業もして、
在庫を積み上げる時期なのです。

今年はコロナ禍もやや落ち着き、
ようやく通常の年末商戦になるなと思っていました。
ところが色々漏れ聞こえてくるところによると、
今年の11月はどの業者も殆ど残業をしていない
との事です。

これにはいくつかの要因があると考えられます。
まずは一番の花形であるトロ商材について。
日本の近海で蓄養された国産本鮪の「生」の
ここ近年では出荷体制が整い、
年末年始の売り場主役の座を射止めています。
本鮪のトロでなおかつ「生」マグロであるという点。
日本近海で蓄養され出荷調整がし易い等、
多数のセールスポイントがあります。
生と冷凍、どちらを先に使うか?
また、どちらに消費者は魅力を感じるか?
やはり圧倒的に「生」マグロなんですね。
大手スーパーや量販店は、まずは国産蓄養の生本鮪を
販売のメインに据えて、プラス冷凍物を置く。
そんな年末の売り場構成が想像出来ます。
おまけに冷凍の蓄養本鮪は相場が高騰しています。
この年末の販売はなかなか厳しそうです。

次に赤身商材についてです。
こちらも一番価値が有るのは、
日本近海の生マグロ(本鮪、メバチ、キハダ)です。
ただ年末にメインのアイテムとして販売するには
入荷が不安定で数量も限られます。
店舗で年末年始に大量に販売するには、
やはり冷凍マグロの赤身が欠かせません。
今年一年を通じて、冷凍マグロは高値が続きました。
大バチ(40kg以上)のセリ場の下値は、
キロ当たり1,100円のままです。
正味の部分が約半分としますと、
赤身製品の原価はキロ2,200円以上となります。
販売価格はもっと上ですから、
スーパーでの販売価格は以前のような
グラム398円(キロ当たり3,980円)では厳しい。
なかなか価格訴求で量販することが出来ない。
そんなアイテムになっているのが現状です。
結論として、売れなくはないけど
大量には売れない。そういう感じでしょうか。

例年残業してこなしていた仕事が、
今年はあまりないのは、上記のような理由が
考えられます。
薄利でも多売には繋がらない。
私たちの業界については
なかなか厳しい年末商戦となりそうです。

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