今日は12月8日。
ジョンレノンの命日です。
1980年、私は10歳でした。
7歳歳の離れた兄の影響で、
小学生の頃から洋楽を聴いていました。
とっかかりはQueenで、The Beatlesは
名前は知っているけどあまり聴いたことは
ありませんでした。

そんな私でしたが、1980年12月8日の
ジョンレノンのファンによる銃殺事件は
とてもショックでした。
1970年代後半、彼はほとんど音楽活動を休止。
ちょうど活動を再開したばかりの時でしたから、
メディアの騒ぎ方が凄かったので
子供の私にもその衝撃が伝わったのでしょう。
当時の彼の最新ヒット曲”(Just Like)Starting Over”が
ラジオの番組等でよく流れた事を覚えています。

折しも時代はPunk/New Wave全盛の頃。
日本ではYMO等テクノ・ポップが売れ始める時期です。
同時にStray Catsのようなネオロカビリー等
オールディーズ•リバイバルも逆説的に起きました。
古いものと新しいものがぶつかり合う、
混沌とした時期でもありました。
そんな中、数年ぶりに活動を再開した彼は
エルヴィスぱりのロッカバラード調の曲で
時代とちょうど再度リンクし始めた。
そんな時期の本当に悲しい出来事でした。

The Beatlesを本格的に聴き始めたのは、
高校生の時です。1980年代半ばに
初めてCD化された時に「音が良い」と
とても話題になったのです。
その頃初めて全部のアルバムを聴きました。
もう圧倒的にジョンレノンの曲が好きでした。
彼はもう亡くなっていて現実の世界にはいないのに、
CDの音楽を通して知った彼の音楽は,
いつでも新鮮で純粋でパワーに満ち溢れています。
初期のヒット曲から、後期の珍品まで。
ハードなロッキンチューンから、
生ギター一本の曲まで。
どの曲も大好きになりました。

ソロ活動を初めてからも、名曲がどっさりです。
ヨーコさんからの影響とも言われていますが、
俳句にインスパイアーされたかのような
シンプルで深い歌詞。
かと思えば繊細な面も多く有り、
一級のメロディーメイカーでもあります。

その後、私が大学生の頃に「イマジン」
という題名の彼の伝記映画が作られました。
ファンの間では賛否が分かれたようですが、
私には初めて見る映像ばかりで、
何度も映画館に通ったものです。
音楽漬けだった大学生の頃。
本当に良く彼の曲を聴いていました。

その後、様々な音楽に興味が広がり
彼の音楽を聴く回数が減りました。
でも頭の中にはすぐに彼の様々な曲が
流れて来ますし、忘れてもいません。

今から思うと、
あの時彼はまだ40歳だったんですね。
私は今、彼より10歳以上も歳をとっています。
とても不思議な感覚です。
自分がジョンより年上だなんて。

ジョンは４０歳から歳を取らない。
もっとおじさん、おじいさんになったジョンの
音楽を聴いてみたかった。
その後の他のメンバーの活躍ぶりを耳にするにつけ、
そう思えてなりません。

仕事で本当にバタバタな毎日ですが
今日は彼の音楽を聴きながら、
自分なりに追悼したいと思います。
一度も会ったことのない人から、
とても沢山の物をもらって来ました。
もちろん世界中にそんな人が
山ほど居るのでしょうね。
ありがとう、ジョン。

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