1月５日は今年最初のセリが行われました。
いわゆる「初セリ」初荷です。
初セリは「ご祝儀相場」と言われます。
通常よりも高値が出やすいという事です。
あくまで通常よりも「若干の高値」という位で、
決してマグロが一本何億円とかいうものでは
無かったはずです。

ところがこの１０年位でしょうか、
テレビや新聞が面白く書き立てるものですから
広告宣伝の為でしょうか、徐々にヒートアップ。
数社が競り合い、想像も出来ない位の高値と
なりました。

それもその日の一番のマグロ、一本だけが
値段が突出して高くなるのです。
東京豊洲市場の今年の一番高値は
大間産の生本鮪一本202kg。
価格は何と3,604万円！
キロ単価にすると17万円。
ちなみに通常なら、高くてもキロ数万円です。
銀座の高級寿司店さんが競り落としたそうです。
（正確には取引の有る中卸業者さんが、
競り落として納めるという事になります。）

写真のマグロは静岡市場に上場された、
同じく大間産の生本鮪146kgです。
こちらはキロ一万円もしません。
それでも一本で100万円以上はします。
数社の仲卸業者さんで競り合いになり、
地元のお寿司屋さんに納めるようです。
正味にすると70〜80kg位です。
かなりの量ですが、一店舗で捌けるのでしょうか？
大きなお世話ですが、気になるところです。
テレビのカメラマンや取材する記者、
その他にも日頃お見かけしない
背広を着た方々が多数いらっしゃるのも
初セリの日の見慣れた光景です。

ただ一つ苦言を言わせて頂くと、
ちょっと仕事のジャマです！
あと、一番の大間のマグロにしか注目せず
他のマグロには目もくれない事です。
別に大間のマグロだけがマグロじゃないわい！
ついついいじけてしまう、マグロ屋なのでした。

弊社はおとそ気分もそこそこに、
初セリから良いメバチマグロをたっぷりと
仕入れさせて頂きました。
よし、今年も良いマグロを買うぞ！

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