メバチマグロは、世界中の海で漁獲されます。
よって魚場毎の特徴がはっきりしています。
「一番バラエテイに富んだ品質」
そんなマグロだとも言えます。

赤道直下の熱水漁場から、
北沖やフリーマントル等の高緯度の魚場まで
その漁場特有の色目、身質等ハッキリ差があります。
だからこそ大バチ（40kg以上）は
セリに掛けられるのです。
セリによって一本一本の違いを評価するのに
向いているマグロなのです。
そうするしか評価のしようがない、
そんなマグロなのです。

例えばキロ1,000円で仕入れた
メバチマグロのロットがあるとします。
あるものはキロ2,000円、
またあるものはキロ800円しか値が付かない。
それが現実なのです。

なんでそんなに差が出るのか？
それはみなさんも実際にセリ場で
現物をご覧になったら良く理解出来るはずです。
上物は実に本当に一握りだけで、
ほとんどは下物ばかりだからです。
（下物（スソ物）と言っても、ちゃんと美味しく
お刺身で食べる事は出来ます。ただ上物とは
鮮度や色目、脂の乗りで明らかに差があります）

今回ご紹介する「インド洋」物の特徴は
①赤身の色が薄め
②熱水物は殆ど脂がない
③大陸棚や高緯度の漁場物は
餌や海水温の影響で脂が乗り上物も多い
大雑把ではありますが、このような特徴があります。
もちろん個体差がかなりあるので、
非常に価格もバラツキが出やすい海域です。
他のマグロは産地がある程度限られる為、
種類の中でそこまで差は有りません。

メバチマグロは個体差プラス「漁場別の特徴」
これがハッキリとしている種類だという事です。
インド洋のメバチマグロは
とてもポピュラーなものですが、
それだけに品質に幅が広い。
だからこそ目利きが大切になります。
個人的にもとても目利き（品定め）のしがいのある
そんな漁場です。

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