だからマグロは難しい

写真は今週静岡市場に入荷した、
生の天然本鮪です。

①生マグロ
②天然物(宮城県)
③本鮪
④サイズ(魚体の大きさ)
どれも良い要素ばかりなのに、
実は一本も売れていませんでした。

つくづく「マグロ」は難しいと思います。
本当に奥が深い。
刺身用の魚であれば、まずは鮮度が一番。
しかしマグロについて言うと、
上記のように全ての要素が良くても
「売れない」
そんなジレンマに陥ることすらあるのです。

「夏の本鮪」が売れないのは、
簡単に言うと「脂」が無いならです。
なんだそんなことかと思われるでしょうが、
脂がなくても売れるマグロは沢山ある。
要は「価値」と「価格」が釣り合わない
ということになります。

「本鮪」だから高く売りたい。
「生」だから冷凍より価値がある。
売り手側の論理はこうなります。

買い手側としては、
「脂は無いね。安くないと
いくら本鮪でも売れんわ。」

こんな堂々巡りに陥る訳です。

また需要を供給が上回れば、
値段も下げざるを得ない状況に。
特に生鮪は大量に釣れた時に、
このように売れ残ってしまいます。
自然を相手にした漁の結果ですから、
なかなかコントロールも出来ない。

じゃあ「蓄養物」と呼ばれる、
日本近海での養殖マグロなら
出荷調整出来るから薔薇色か?
安定して供給出来る事により
希少性が薄れることとなり、
これまた価格が伸びません。
生産コストを吸収できない為、
蓄養事業も苦しいのです。

要は簡単には儲からない。
そんな本当に難しい時代に、
マグロ業界は突入しているのです。
本当に大丈夫か?
大手も中小でも安心は出来ません。
気を引き締めて頑張らないと!

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