今回の写真はちょっとグロテスク？
セリ場のうしろの方にあったのを発見。
「こりゃ良い見本だわ！」と撮影。
分かる人にはすぐ分かる。
普通の人はなんじゃらほい？
これは「マグロの頭（カブト）」の部分。
頭の付け根部分でズバッと切った、
その断面でございます。

上半分は頭の上部で魚肉が詰まっています。
かなり筋っぽいですが、
大型魚ならくり抜いて食用にします。
この部分が「はちのみ（脳天）」。
ちなみにこのマグロは「天然南鮪」。
おまけに脂物です。
脂物は「はちのみ」にも
ちゃんと脂が乗るんです！
写真をよく見ると、横に入った筋の間に
細かな脂の線が有るのが分かります。
鮮度の良いマグロは「はちのみ」も
もちろんお刺身でいけます。
非常に美味ですが、脳天はちょうど
血抜きをする部分なので
血が回りやすいです。
ですので煮たり焼いたりの方が
用途としては向いています。
当然のことですがその場合も
脂がある方が美味です。

下半分は空洞で、口の中になります。
その下の部分に付いているのが
「あご肉（のど肉）」と言います。
こちらも煮付けにすると美味。
トロッととろけます。
ちなみにあごについた黄色いタグは、
水産庁に漁獲量を報告する為のもの。
漁獲された場所・日付等を全て記録。
各個体に「漁船コード・通し番号」が
記載されたタグがつけられています。
これぞ天然南鮪の印とも言えます。

頭の部分も様々に食べることが出来る。
マグロの希少部位のご紹介でした。

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（はちのみはシミ傷も多い為、
なかなか商品化出来ません。）
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