飛島地区

今日の写真は静岡市清水区の三保半島です。
JR清水駅の海側、飛島から撮影しました。
飛島地区は海に飛び出た埋立地。
超低温冷凍庫が立ち並ぶその風景は、
まさに「冷凍マグロの清水港」を
象徴するものです。
ただ建設からかなりの年月が経ち、
建て替え等も検討されているようです。

私にとってもここは特別な場所です。
興津埠頭や袖師埠頭、そして飛島。
20数年前、冷凍マグロ業界に入りたての頃
ほぼ毎日こちらに通っていました。

最初は冷凍マグロの「水揚げ」の現場です。
大型の冷凍運搬船からクレーンで
吊り上げて冷凍マグロを降ろす作業です。

木製の広い「踊り場」が作られ、
それを囲むようにトラックが着きます。
踊り場の中央に冷凍マグロが
船内でロープでつながれた状態で
クレーンで降ろされます。
ロープを外しごちゃ混ぜの状態から、
魚種サイズ毎に仕分けをしていきます。
各トラック毎に魚種やサイズが決められおり、
そのトラックまでマグロを引っ張るのです。
いわゆる「マグロ引き」という仕事。
メバチとキハダの違いが分からず、
荷役の作業員さんに笑われ
何度も悔しい思いもしたなあ。

冷凍マグロの水揚げの現場は、
さながら野戦場のようです。
夏はとにかく暑く、
日差しを遮るものがありません。
ダラダラ汗を流しながら、
カチンカチンの冷凍マグロを
トラックに引っ張ります。
冬は吹き荒ぶ風を遮るものがない。
それが港の現場です。
いくら暖かい静岡といえども、
やっぱり真冬は寒い。
半年もすれば、作業員さんと同様
真っ黒に日焼けしてしまいます。
しんどかった思い出しかありません。

その当時は「独行船」の水揚げも
まだまだ多かったです。
(漁獲した漁船が寄港して水揚げする事)
準備したトラックの積みきれない位、
漁獲明細に載っていないマグロや雑魚が
沢山溢れていた頃でした。
今から思えばその頃に
貴重な経験を積ませて貰って
本当に良かったなと思います。

現在は冷凍マグロの水揚げも変化し、
ごく限られた魚種しか日本の港には
届かなくなりました。
コンテナ輸送も増え、直接冷凍庫で
荷下ろしする事も多いそうです。

久しぶりに行った飛島地区で、
ついその頃の事を思い出しました。
加工の関係で、こちらに来る事が
これから増えそうです。
また新たな出会いを期待しています。

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