国産養殖二割減

これまで順調に数字が伸びていた
国内のクロマグロ(本鮪)の養殖実績。
二年続けての減少で、特に昨年は
前年の二割減だそうです。
水産庁の速報値によると、
2023年の出荷数量は1万6,858トン。
前年に比べて18%の大幅減となりました。
地中海でクロマグロの畜養が始まったのは、
1990年代の半ば辺り、約30年前。
日本国内での畜養事業は、
研究開発は40~50年前に開始。
2003年以降、本格的に畜養事業を開始。
養殖場の数、養殖イケス数も
どんどん増えて行きました。
(現在の畜養マグロの状況)
①地中海
②メキシコ
③日本
④オーストラリア(南鮪)
オーストラリアだけが「南鮪」、
ほかの三つが「本鮪」になります。
海外物はシーズン当初は「生鮮」での出荷。
後半にまとめて現地で凍結して、
ロインやフィーレの状態で輸入されます。
かたや国産物だけが地の利を生かして
その殆どが「生鮮」生の状態で
出荷・流通します。
この国産養殖本鮪の数量減少は、
単年では終わらないと思われます。
今後は数量が減少することは有っても、
もう増加はしないのではないか。
ゼロから始まった蓄養事業も、
此処に来ていよいよ飽和状態。
大量に消費出来るのは、
大手回転寿司チェーンの数社のみ。
マグロは世界中で食べられるように
なったのは確かです。
ではマグロは足りないのか?
「刺身用」の赤身・トロを珍重するのは
やはり日本人なのです。
大手商社が一攫千金を夢見て、
蓄養事業に参入を続けた結果、
コスト高と需要の伸び悩みに苦しむ。
結果的に数量二割減となりました。
数の少なさから近海の天然物が珍重され、
潤沢な蓄養物が有難られない。
なんとも皮肉なものです。
近大の完全養殖物もありますが、
数量的には少ないです。
国内養殖の本マグロは、
けっして無くならないでしょうが
今位の数量がMAXで落ち着くのでしょう。
養殖のブリやハマチのように。

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