10月26日の日経新聞の紙面に「外食・旅行回復の兆し」との記事が有りました。
社会面にも関連記事が有り、こちらは「生鮮取引 活気じわり」との内容です。
東京都をはじめとする5都道府県の飲食店に対する営業時間短縮措置が、10月25日にいよいよ解かれました。
それを受けて、豊洲市場の水産仲卸の売り場にも客足と活気が戻りつつあるとの事です。
何はともあれ、まずは良かったです。
我々卸売業者は、末端の様々なお店でマグロをはじめとする水産物をまずは消費していただかないことには商売が成り立たないからです。
ご新規さんもありがたいですが、何よりも顧客からのリピート消費、これが商いの土台となります。
この土台が根底から崩されたのが新型コロナウイルスの蔓延でした。
悲しいことに閉店してしまった飲食店も全国に本当に多数有るとうかがっています。
不況事は会社の倒産件数が話題になりますが、「廃業」は倒産にカウントされません。
今回はこの「廃業」がとても多いと聞きます。
日経新聞とNTTタウンページとの合同調査によりますと、全国4万5千店もの飲食店が閉店に追い込まれたとの驚愕の結果が報告されています。
考えてみればあのお店も、このお店も。
老舗や地域の名店と呼ばれるお店がことごとく閉店しているのです。
後継者等の問題もあったのでしょうが、4万5千店とはあまりに凄い数字です。
昨日会社を訪れた金融機関の方から「そろそろ売上も回復ですね?」と言われましたが、うーん、なかなかすぐにそうはいかないのが現状なのです。