ここのところ、動きが良いのが定番のメバチマグロの赤身商品です。
個人の方がネットショップで1kg版の赤身サクをご購入くださったり、業者間では3kg版のサクや5kg又は10kgの板取りの商品がよく動いています。
緊急事態宣言が解除されてちょうど1ヶ月。
ようやく街も普通の状態に戻りつつあるようです。
良質なマグロの赤身はトロと比べると食べ飽きるという事がありません。
そういう赤身の商品等「自分達が納得出来る」商品だけを販売したい。
社長と二人でこの商売を始める時に、ぜひチャレンジしたかった事が有りました。
それは「赤身を選別して仕入れる」という事です。
通常冷凍マグロは鮮度の良し悪しでランク分けをします。
①鮮度良(縮み)
②鮮度やや良(半縮み)
③鮮度並
④鮮度落ち
⑤加熱用(生食不可)
⑤は外して考えるとして、刺身用には主に①から③のランクのマグロが流通しています。
(もちろん脂の乗りという別の尺度もありますが、今回は赤身の世界でのお話とさせて下さい。)
冷凍マグロのセリ場では各社自分達の目線でマグロを仕入れていきます。
③のランクの並の中でも色は漁場により異なりますし身質やドリップの出具合、色の透明感など本当に千差万別です。
細かく分けはじめたらどこまでも細かく分ける事が可能です。
弊社のメバチマグロの赤身サク用の原魚は③の並ランクの中で、更に選別して仕入れます。
a.色が明るめでキレイなもの(透明感の有るもの)
b.身質の良いもの
c.ドリップの出ないもの
d.サイズの大きいもの(70kg以上)
このような尺度を自分なりに設定して毎朝のセリに臨みます。
一本も買えない日のほうがマグロの入荷が少ない今は多いです。
「落ち」のマグロがたった一本混じるだけでそれを製品化した時にすぐ分かります。
お客様からすれば
「この箱はとても良い」
「この箱は色が悪いのが混じっている」
となると、安心して販売出来ません。
結局そういう商品はお客様からのリピート購入がなくなります。
そんな商品を販売したくなかったからこそ、あえて大変な道を選択しました。
大手メーカーには絶対に真似できない方法です。
キチンとした商品作りが出来ているのか。
お客様からのリピート注文こそがそのバロメーターなのです。
日々努力します。