おかえりなさいBOSE

写真は、先日無事修理が完了した
米国のオーディオメーカーBOSE(ボーズ)の
CDプレイヤー+Bluetooth機能付きの機種
Wave “Soundtouch”Music System です。
我が家のリビングルームで活躍していましたが、
数年前からCDの読み取りが出来なくなり、
出し入れ(スロットインタイプ)も不調。
もっぱら最近は、スマホとBluetooth接続して
音楽を聴いていました。

その音自体は、低音を強調したいわゆる
「BOSEサウンド」。
好みが分かれるところですが、
私のは前機種から数えてもう三代目。
この音に慣れていますし、とても気に入っています。
以前も修理を確か二回経験しており、
段取りもおおよその修理金額も把握済です。
以前は送る送料=こちら持ち、
買えりの送料=先方持ちだったと記憶していました。
現在の修理代金は、先払いで送料込一律19,800円(税込)。
もう現在では新品の販売はしていませんが、
確か買うと7~8万円位でした。
修理代金を高いとみるか、安いとみるか。
なかなか決心がつかず、修理に出せずにいました。

ここ数年の間に、音楽を聴く環境は
凄まじい変化が有りました。
現在の主流は「スマホ」を利用した
定額制のストリーミングサービスです。
(Apple Music,Spotify等)
CDやアナログレコードと言った
音楽ソフトはもはや必要ありません。
月額○○円だけ支払えば、好きなアーティストの音楽を
好きなだけ聴いていられるのです。
少ないお小遣いの中で、どのレコードやCDを買おうかと
いつも悩んでいた世代からすると
正直言って何とも羨ましい限りです。
「定額で好きなだけ聴ける」だなんて夢の様です。
その代わり、契約を止めれば即刻聴けなくなります。
いくらスマホにダウンロードしていても、
それはデジタル著作権で紐付きになっているので
契約解除と同時にデータも消えてしまうのです。

「好きな音楽を所有したい」
厳密に言えば「複製した物」ではありますが、
そんな「物を所有したい」気持ちが
このストリーミング全盛の今、かなり高まっています。
数年間に渡る世界的なコロナ禍の影響の中、
世界的なアナログレコードブームが起きています。
家でゆっくりと好きな音楽を聴く。
その時に選ぶのは、アナログレコードという感じです。

私個人の音楽のリスニング環境は、以下の通りです。
①屋外➡スマホでイヤホン、ストリーミング
②リスニングルーム(別名レコード部屋)➡
古いオーディオシステムでアナログレコードを聴く
③リビングルーム➡BOSEでCDを再生。または
スマホとBluetooth接続してストリーミング
以上3つを使い分けていますが、
③のCDプレイヤーが長らく故障の為、
手持ちのCDを聴くことが出来なくなりました。

CDはかなり処分しましたが、それでも数百枚あるので
全く聴けないのも残念だなあと思っていました。
それらのCD達は全てパソコンに読み込み済です。
私が契約しているApple Musicでは、
自分の音楽ライブラリに有る音楽も聴くことが出来ます。
物理的には、CDを取り出さなくても
それらの音楽を聴くことが可能です。
ただ何千枚もライブラリにアルバムがあると、
検索自体が面倒なんです。
アルバム世代のおっさんからすると、
お気に入りのアルバムをとっかえひっかえ聴く。
そういう行為に慣れてしまっています。

今回修理して戻ってきたBOSE。
とても快調です。
また昔の気持ちが蘇って来ました。
今手元に残しているCDやレコードは、
どれも思い入れのあるものばかりです。
以前このブログに書きましたが、
1970年代半ばに活躍した
米国の黒人シンガーWilliam DeVaughnのヒット曲
“Be Thankful For What You Got”
「貴方が手にして来た物に、感謝しなくてはいけないよ」
今の私の気持ちを、正に代弁してくれているかのようです。

と書いて終わりにしようかと思ったら、
ネットのニュースでこんなのが流れて来ました。
「山下達郎サブスク解禁一生しないーYahoo!ニュース」
https://news.yahoo.co.jp/pickup/6429143

とても興味深い内容でしたので、
またこれについて書きたいと思います。