高級なマグロ

マグロには沢山の種類があります。
そのお味はもちろん、
希少性なども考慮されて評価されます。
最もその価格が明確に現れるのが、
市場のセリという訳です。

「高級なマグロ」と言えば、
なんといっても東京の豊洲市場です。
私は恥ずかしながら豊洲市場には、
一度も行った事が有りません。
まだ築地市場だった頃に数回のみです。
なので全く偉そうな事は言えませんが、
毎日の相場表は送っていただいています。
必ず目を通すのが「生鮮マグロ」の欄です。

これが一番面白い。
だって高いものはキロ一万円以上!
(相場表は全てキロ単価で表記されます)
大抵は日本近海で漁獲された「本鮪」です。
「釣り(一本釣り)」と「縄(はえなわ)」
そして「網(定置網)(旋網)」。
漁法によっても価値が異なります。
高値と中値、安値が表記されますが、
上と下の差が本当に凄い。
まさにピンキリの世界です。
さすが大都会、東京にはお金持ちが
沢山いるのだなあと感心してしまいます。

「生鮮マグロ」の主な魚種としては
以下の三種類です。
①本鮪(天然・蓄養)
②南鮪(天然・蓄養)
③メバチマグロ(天然のみ)
価格差も、ざっくりこの順番でしょう。
希少性という価値観から見て、
蓄養物より天然物の上脂の方が上。
逆に天然物は脂があってなんぼ。
赤身ではそれほど値段が出ません。

ちなみに7/24(月)の相場はこんな感じです。
(天然本鮪)国産
(釣り) 青森 5本(残4)4,500
(縄)  青森 10本(残2)→
高値18,500~安値3,500
(定置網) 京都 1本 2,500
(天然本鮪)輸入
カナダ 2本 10,500~8,800
ボストン 15本(残4)→
高値17,500~安値4,000
(養殖本鮪)国産
長崎 8本 出ず
(天然南鮪)輸入
ニュージーランド 117本(残74本)→
高値13,500~安値2,500

一目見てお分かりのように、
ずば抜けて価格の高いマグロが
豊洲市場には並んでいるという事です。
ちなみに私が静岡市場で仕入れているのは、
冷凍メバチマグロと冷凍南鮪です。
メバチは高くてもキロ2,000円位。
私が仕入れているのはもっと安くて、
キロ700円から1,500円位までです。
(冷凍南鮪はもっと高いですが…。)
それと比べると、上記の豊洲市場の相場が
いかに高いものかお分かりいただけるかと
思います。

毎日相場表を見ながら、
すごい価格だなあと思っています。
一度見学に行ってみたいものです。
築地市場の頃は長靴を持参しましたが、
今は多分、部外者はセリ場には
降りれないでしょうね。
とにかく、日本一の市場なのは
間違いありません。

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