荒天の霹靂 | ［公式］静岡の冷凍マグロのセレクトショップ　海生水産

11月6日（月）の夜から
翌7日（火）の午前中にかけては、
季節外れの大雨となりました。
私が市場に向かう早朝５時頃も、
強い横風と激しい雨が降っていました。
出来れば行きたくないなあと思いつつ、
逆にこういう日は買い気も弱くなりがち。
翌日は市場休みでもあるので、
あまりマグロも値段が出ない事が多い。
つまり仕入れには最適の日なのです。
大雨の中、無事市場に到着。
いつもは駐車場で長靴に履き替えるのですが、
土砂降りで無理です。
急いで傘をさして、長靴と商売道具一式を
携え屋根の有る場所へ移動。
仲卸さんの売り場の入り口で、
長靴に履き替えいざセリ場へ。
それから約１時間後にセリが終了。
「今日は沢山良いマグロが買えた！」
と意気揚々と元の場所へ戻ると
「あれ、傘がない！」
脱いだスリッポンと同じ場所に立てかけてあった
私の黒い傘が無くなっているのです！
急いで仲卸の奥さんを呼んで、
事情を説明しました。
雨降りの時は、これまで何回も
同じ事をやって来たのですが
傘が無くなったのは初めてのこと。
よりによってこんな大雨の日です。
まだこれから一度家に帰らなきゃなりません。
「なんてこった！」
実は以前同じように大切にしていた傘を無くして、
しょげていた時に、妻が誕生日プレゼントとして
買ってくれた傘だったのです。
その辺りに有る置き傘ならちょっと借りるのも
まあありですよね？
でもこんな大雨の中、靴と一緒に濡れた状態で
傘が置いてあるわけです。
誰かが必要としていることくらい、
普通なら分かるでしょ！
まさに青天の霹靂ならぬ、荒天の霹靂です。
自分の車の置き傘でなんとかしのぎ、
帰宅して朝食を食べて会社に向かいます。
まだ雨がひどいので車通勤に。
道中ハンズフリーのスマホに着信有り。
市場の仲卸さんからです。
「今見たら傘が同じ場所に立てかけてありました」
「誰が使って戻したかは分かりませんでした」
あーっ、良かった！
なんとなく予感で『すぐに見つかる」とは
思っていました。
多分「ちょっと貸して」くらいの
軽い気持ちで、また返してくれたのでしょう。
今度はもっと目立つ印をつけなきゃ。
傘が取られるとは、全く想定外でした。
無事に帰ってきたから、まあ良しとします。