マグロだけがデフレ?

円安傾向が続いています。
資源のない日本は、
様々なものの輸入に頼っています。
資源・エネルギーから、
身近な日用品や食品まで。
一昨年辺りから始まった様々な値上げ。
光熱費からありとあらゆる食品まで。
まだまだ値上げは続いていますが、
一通りの値上げは済んだ様です。
あとは皆さんのお給料が上がれば、
消費の好循環が生まれるという
良い物価上昇になるのですが…。
この春の新入社員の初任給は大幅増。
既存の社員、派遣社員やパートまで
賃金の増加は今年は確実のようです。
アルバイトの最低時給も上昇中。
税金や年金等の社会保障の負担が増加。
可処分所得はあまり増えない。
消費には大きなマイナスです。
今こそ減税を行うべきだと思うのですが…。
私の働く水産業界も値上げの嵐です。
運賃や資材費、冷蔵庫の保管料などが
軒並み値上げです。
コストが上昇しているのですから、
これは仕方がありません。
私達は素直にマグロの商品代金に
上乗せるしかありません。
けれども今マグロ業界で「値上げ」
という言葉はほとんど聞かれません。
あらゆる水産物の中でマグロだけが
価格が下がっています。
いわゆる「デフレ」の状態です。
様々な経費は値上がりしているものの、
マグロ本体の価格が下がり傾向な為
各メーカーが値上げをしていない。
これが現状です。
日本船籍以外のマグロは「輸入品」。
円安でマグロは値上がりするのでは?
需要を供給が上回っている状態で、
どうやっても価格が上がりません。
安いマグロ(加熱用)は少なく、
世界的なツナ缶の需要もあるので
価格は「横ばいから上げ」です。
逆に高級なマグロ(本鮪、南鮪)は、
潤沢な蓄養物と天然物の豊漁で、
価格が伸びず「下げ」の状態です。
要は「下物は上がって上物は下がる」。
全体的に供給量が多い為、
平均価格は横ばいから下げ。
見方によっては、今こそ販売のチャンス。
ただ需要と供給のアンバランスが、
結構あるのが難しいところです。
①安い物(特売用)→少ない
②上質な物(上赤身)→少ない
③高級な物(蓄養本鮪)→多い
④並品(並赤身)→多い
写真はJR静岡駅ビルの鮮魚専門店
「東海北振」さんで買ったパック寿司。
こんな綺麗な赤身は希少な為、
引き合いが強く価格は強め。
ウチもこういう赤身を大量に、
それも安く欲しいんですが…。
なかなかそうもいかないのが、
天然物の一番難しいところです。
マグロは値上がりしていません。
ぜひ皆さん、沢山食べてください!
回転寿司でもスーパーでも、
どこでも構いませんからね!
マグロ屋からのお願いでした。

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